骨に不安があるケースや、じっくり時間の取れる患者様に適用する術式です。
2回法では、インプラントとアバットメントは別々に用意します。手順としては、以下のとおりです。
①一次手術:歯肉を切開→顎の骨にドリルで穴を開ける。
②インプラントを完全に埋入→その上に歯肉を元通りにかぶせて縫合。
③インプラントと顎の骨が結合するまで治癒期間(約3~6カ月)を待つ。
④二次手術:インプラントが骨と結合したのを確認した後、再び歯肉を切開し、埋め込んだインプラントの頭を露出→インプラントにアバットメントをセット。そして、仮歯を取り付ける。
⑤歯肉が治癒したら、人工歯の型取りを経て装着して完了。
・一次手術で、インプラントを顎の骨に埋め、歯肉を完全にかぶせます。
・インプラントが骨に固定されたら、二次手術でその頭を出して、アバットメントと仮歯を取り付けます。
・歯肉が治癒したら、最終的な上部構造(人工歯)をセットします。
◎1回法と2回法の比較
インプラントは手術なので、身体的負担を考慮すべき治療ではあります。その点、1回法は、手術が1回で済むので身体への負担が少なく、トータルの治療期間が短いことも患者様には有利です。
一方、2回法は、2回手術を行うので、その分身体的負担も増えますし、治癒期間も1回法よりも長くかかります。2回法は、1回法のようにインプラントを歯肉の上に露出させたくない状態の患者様、たとえば大きな骨移植をしたケース、感染リスクのあるケースなどに施術することが多い術式です。